わたしは、自分で整備するので、ずっとユーザー車検です。車検自体は、住民票の手続きに検査が加わった程度のものですから、誰でもできるものです。手順をご説明しましょう。
■車検の予約
ユーザー車検は最寄りの運輸局のテレホンサービスで予約できます。
時間帯を次の4つから選びます。
午前:第一ラウンド、第二ラウンド
午後:第三ラウンド、第四ラウンド
予約番号がもらえます。受付で必要ですから、控えておきます。
■事前の用意
必要なものは、次のものです。
1.車検証
2.自賠責保険保険証
3.自動車税の支払い証明書
4.自動車リサイクル券(まだない場合には、当日申請します。)
5.整備記録簿(今回直近の24ヶ月点検)
■運輸局での手続き
運輸局では、手続きに応じてどの窓口に行ったらいいか、案内表示があります。
1.自動車協会での準備
a. 車検の書類一式を購入します(25円)。
b. 車検の検査登録料(400円)、審査料(1,400円)、重量税(37,800円、重量によって異なります。)を支払います。書類に証紙を貼ってくれます。
c. 自賠責保険に継続加入します(24ヶ月、30,830円)
※支払い合計は、70,425円
2.県自動車税事務所で自動車税支払い証明
自動車税を滞納していないか、きちんと支払われているかの証明をしてもらいます。
3.運輸局での手続き
a. 運輸局に入ると書類のサンプルがありますので、これに倣って書類を作成します。
b. ユーザー車検の窓口がありますので、書類を揃えて提出します。不備があると、親切に教えてくれます。
c. 検査ラインでの検査
検査ラインに順に並びます。
2列が開いていますが、Aラインは自動検査機、Bラインは手動検査ラインですが、どちらでもわからなければ検査官が教えてくれますから、心配はいりません。
検査は次の順に進みます。
1. 灯火類、ホーン、車台番号の確認、エンジンの確認、外観の確認
2. サイドスリップテスト
これは、まっすぐに車が進むかどうかというテストで、検査する5メートルばかりをゆっくりまっすぐに進みます。
3. スピードメーター
台の上に乗せて、40km出たときにパッシングしてテストします。
4. ブレーキテスト
表示にブレーキをかけてください。離してくださいと表示がでるので、それに従って、ブレーキを踏むだけです。サイドブレーキのテストもあります。
5. ライト光軸テスト
ライトを点灯してくださいと指示が出て、それに従っていると光軸テスターが自動に測定してくれます。
6. 排ガステスト
マフラーに測定器を差し込んで測定してもらいます。
7. 制動装置テスト
ブレーキを踏んだ場合、踏まない場合で車を揺さぶるテストをします。
8. 下回りテスト
検査官が下回りを下から検査します。
いずれも写真のように指示がでますから、指示通りすれば、誰でもできます。途中で○×表示がでます。
今回、制動灯(ストップランプ)がラインの途中できれてしまいました。前回(前の車の時)は光軸がずれていました。今回は予備を車に積んでいましたので、即交換。前回は近くの整備工場に飛び入りでお願いしました(費用1,000円)。どこかの項目が不合格だった場合、その箇所だけ検査をしてもらいます。その日のうちならば、何回でも検査を受けられます。
バイクで受けたとき、光軸のズレがどの方向にどのくらいと教えてくれたので、その場で修正して、2回受けたことがあります。
検査が終了すると、最後の詰め所みたいなところで、総合判定をもらいます。判定に合格すると、最初の受付に書類を出すと、その場で、すぐに新しい車検証とシールを発行してくれます。シールを貼り直して終了。
車検は書類作成に30分ほど、ラインに並んで出てくるまでに30分ほど、1時間ほどで済みます。今回はちょうど1ラウンドと2ラウンドの間の休憩時間(15分)にかかって、制動灯の検査をうけなおしたりしたので1時間半ほどかかってしまいましたが、すんなり通れば1時間です。整備だけをしてもらって、自分で車検を受ければ、車を預けたり、代車を出してもらったり、また取りに行ったりというよりもスピーディーです。ぜひ自分で行ってみたらどうでしょうか。