中古で購入したヴィータですが、タイミングベルト周辺から冷間時のアイドリングでわずかに異音があります。タイミングベルトの交換履歴は前回車検時66,379km時(2008.5.21)ですから、まださほど傷んでいるとは考えにくいです。ただ、ウォーターポンプの交換をしていません。タイミングベルトはベルト自体の摩耗によって切れることは少なく、むしろテンショナーやプーリー、ウォーターポンプのベアリング焼き付きなどによって、結果として切れる場合がほとんどです。ですから、ウォーターポンプを交換していないことが不安材料になります。
タイミングベルト交換自体はこのヴィータの場合、さほど難しい作業ではありませんし、部品自体も安いものですから、念のため交換することにします。
部品はいつものAutoVauxからの個人輸入。メールでオーダーしてPayPal決済で、一週間ほどで荷が到着。早いです。
他の部品なども一緒に注文して次の価格。タイミングベルト・キットはザフィーラの方も異音がわずかに出ているので、交換を考えて2セットです。
1. timing belt kit (belt, tensioner, guide puly) £42.34 quantity2 (2 pair)
2. drain bolt and gasket £2.87 each seal ring 35p each
3. Water pump £27.47
4. oil filter £3.15
5. rear seet belt bolt cover —quantity4 (2 pair) £1.28 each
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shipping £55
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£178.64 (24,376円)
到着した部品はGMではなく、社外品で、DAYCOというメーカーのものです。
タイミングベルト・キットとウォーターポンプだけなら、日本円に直して17,030円です。国内でやれば、これに工賃を合わせれば8-10万円はしますから、安いものです。
さて、交換です。今日は雨。しかも時間がなかなか取れなくて、作業開始が4時半。しかも、その後30分ほどで作業中断。再び8時半くらいから作業を始めて、終了が11時。なんだかんだ3時間ほどかかりました。できるなら、晴天時に広い場所でやりたいところですが、軒下の狭いスペースで雨を避けて、暗いところですから、面倒ですね。
まず、タイヤとアンダーカバーを外し、冷却水を抜きます。次にエアクリーナーを外して、右側のエンジンマウントをブロックごと外します。ファンベルトのテンショナーを緩め、ファンベルトを外したら、クランクシャフトのプーリーを外します。クランクシャフトのプーリーは今回はインパクトで外しましたが、無い場合には、ドリブンプレートの刃に当て物で回り止めをしまます(締める時には必ずそうします)。ドリブンプレートの刃は、ミッションとの連結部に小さい窓が開いていて見ることができます。
その上で、圧縮上死点を出します。クランクシャフトのスプロケットの合いマークを合わせます。
するとカムシャフトの合いマークが丁度、左右一致しますので、ここでカムの回り止めを装着します。
テンショナーから順番にガイドプーリー、ウォーターポンプを外します。ウォーターポンプを外すと再び冷却水が出てくるので、下にバケツで受けます。
旧ヴィータではebayから購入したウォーターポンプがそのままでは合わず、ブラケットを作成したりという苦労がありましたが、今回も形状が違います。偏心していて3つのボルトのうち、一つのボルトの位置で合わせるのですが、その場所がありません。恐らく、汎用に使うウォーターポンプだからだと思われます(前回もそうでした)。そこで、偏心位置にマーキングして取り付けます。
後は、順に規定トルクで組み上げ、冷却水を入れて、エア抜きをして終了です。
交換した部品。
それぞれ確かめると、交換から約2万キロです。全く問題ありませんでした。ウォーターポンプのみ、ガタなどは出ていませんが、動きが渋くなっています。これが異音の原因でしょうか?
これで安心して乗ることができます。
走行距離86,150km