
オーバーヒートです。だましだまし、自宅まで乗ってきましたが、水温計は130℃一歩手前!点検してみると、ラジエターの戻り側が冷たいまま。冷却水が回っていません。ゴルフ、ウォーターポンプに樹脂インペラを使っていて、砕けることがあるらしい。こうなったら、タイミングベルト交換です。

まず、補機ベルトを外したら、このクランクシャフトプーリー。真ん中のシャフトは19mm12ポイント。手持ちにないので、買いに走りました。ところが、これが緩まない。暗いところで始めたのでよくわからなかったのですが、4本のボルトで回り止めがされています。どうも、これはセンター合わせのためだけにあるようだ。無駄な時間を使ってしまったが、周りの4本を緩めてから、センターを外せば、トルクは強くはありません。

そして、エンジンマウントのブロックとテンショナーブロックを外すと、タイミングベルトが外せ、ウォーターポンプ摘出!ところが・・・なんと金属インペラ。まったく問題ありません。この時点で問題はサーモスタットに確定!ところが、注文していません。

そして、テンショナーが外れません。ヘックスなので、なめないか恐る恐るですが、延長棒で一発!バキッと音がして緩みました。

そして、外したところ。ここで部品発注のために一時中断です。

部品が来たので、サーモスタットです。オルタネーターを外すとその奥にブラケットが2本のボルトで止まっています。

摘出して、茹でてみると。左新品はちゃんと開くのに、右は全く開きません。温度は沸騰していますから、90-100℃くらい。組み付け直しました。

ここで、エンジンマウントブラケットの修正です。ブレーキマスターの交換の際に外したのですが、ネジをなめてしまったのです。

リコイルです。ドリルで一回り大きく穴開け加工した後でタップを立てます。

リコイルを入れてバッチリです。左側はもうできています。

ここで、合いマークを付けたタイミングベルトから、新しいタイミングベルトに合いマークを写し取ります。古いタイミングベルトの方が厚みがあって、丈夫そう。

合いマークを合わせて取り付けます。

クランク側も。洗濯ばさみで挟みます。

テンショナーを入れて確認。

ここからが大変!エンジンマウントブロックの取付とテンショナーブロックの取り付け、うまくいきません。

なんどかトライし、組み付け具合を確かめたりもします。結局。テンショナーを張り側にして仮固定。エンジンブロックとテンショナーブロックを入れて、テンショナーを正規の位置にします。ここで、プーリーを偏心させて張っておかないとうまく入らないのでした。どうにか組み上げました。

エンジンマウント、比較しましたが、旧品もまだ生きていました。交換不要ですが、まぁ、いいでしょう。

っと、ここで冷却パイプ、異形フランジが折れてしまった(汗)。細い側は砕けてしまったので、太い側に段違いに細く削り込んで応急処置です。

そして、緊張の火入れ!大丈夫です。水温は90℃で安定。ちゃんとラジエターの戻り側も熱くなり、ファンも回ります・・・いや、回りますが、小さい方だけ。メインファンが回っていません。これはちょっと再調査しないといけませんが、とりあえず、まだ夏場ではないので、走れるでしょう。

今回使った部品、タイミングベルトキットはINA、ウォーターポンプはSIL、テンショナーはSKF、サーモスタットはMAYLEです。

最後に、千切れていた、このエアホースを交換したのですが・・・

ちょっとテンションかけたら、この分岐フランジが折れてしまった!

ここもどうにか削り込んで応急処置。

電動ファン問題と、応急処置が2箇所ですが、とりあえず乗れるようになりました。
走行距離92,108km、このクルマ、53,000km 2015年7月にタイミングベルトの交換をしています。ウォーターポンプは交換しているのかいないのか、定かではありません。前は、11年、5回目の車検のときです。ディーラーでやっているようなので、いい部品使ってました。それが確かめられたので、いいとしましょう。