ミッション、1-2速のショックが大きい。これはAL4ミッションの定番トラブルで、これが進むと3速ロックになってしまうそう。今でも結構ショックが大きくいやぁな感じなのだ。ソレノイドの交換で治るという。
まずはATFを抜きます。
続いてミッション上のバッテリー他の部品を外していきます。オイル漏れのそうなのか、ミッション上はビタビタです。
ラジエターの電動ファンをどけて場所を作り、さらに、ミッション前のミッションECUを外して上に吊っておきます。
そして、カバーを外すとバブルボディーが見えます。コネクターを外してから、右側3本、左側4本のボルトを外すとバルブボディーが外れます。
カバーを外すとこんな感じ。バルブボディーの中も結構汚れが溜まっています。
さらに分解してパーツクリーナーで部品を洗浄します。
洗浄済の部品。ソレノイドはルノーの純正品。ebayを見ると、激安の中華製部品があるのですが、信頼が置けないので、ヤフオクに出ていたこの部品を使います。
洗浄済のパーツを組み上げます。
取付けはここが大事なところ、ソレノイドから出ているロッドの溝をこのシフトチャンジカムのロッドに合わせます。
ちゃんと合っています。そして、上に乗っかるバネをカムの切り欠きに合わせて「クリック感」を出します。
オイルパン側にあるマグネットは鉄粉まみれ。
掃除してキレイにします。¥
そして組んでいきます。あとは元に戻してテストをすると変速しない(汗)。考えられるのは組むときにちょっと渋いところがあって、ソレノイドのラインを噛み込んでしまったこと・・・。
仕方がないので、再びATFを抜いて分解すると赤丸部噛み込み跡がありました。
半田付けで修復。そして、ここで何かが落ちたら大変ですから、熱収縮チューブで絶縁養生しました。
もう一度、ATFを入れてテストするとやっぱりシフトしない。そして、エンジンチェックランプ。コードはこれと
これ。ギアシフトコントロールモジュールと通信しない。そして、メーターパネルにはステアリングのマーク。パワステ警告灯です。う~ん。
ソレノイド配線の切断→ショート→ヒューズが飛ぶ→ギアボックス・パワステは同じヒューズ→ヒューズを交換すると無事に動きました。ホッツ。
続いてオイルフィルタハウジングのオイル漏れ/水漏れ。ここのオイルが回り回って、ミッションの周辺を汚していると考えられるので、とりあえずここから潰していきます。それにしてもこれも面倒くさい。上から下からエキマニを外します。
外したエキマニ。
そしてハウジングのガスケットは弾力は残っているものの潰れきっています。これ、BMW製のエンジンなので、ミニも同じトラブルがあるようで、このガスケットはBMW用として打っているものです。
水の通る長いおにぎり型の方は液ガスが薄く塗ってありました。取り付け時の脱落防止でしょう。同じようにしました。あとは逆順に組みます。地味に面倒です。
そしてグラグラだったスタビリンク。マイレ製の部品を用意しました。
バシッと入りました。
フロントのローターは25.25mm。段付も少ないので、このまま使用。パッドのみ交換します。
走行距離75,173km
この程度の距離だと日本車では出ないようなトラブルです。
試走すると、P→R→N→Dといく、NとDに入りません。シフトを強く引くと入るので、シフトセンサー部の調整が狂ったのでしょう。しかしながら、走ってみると、シフトショックは皆無。実にスムースのミッションになりました。そして、足回りもスタビリンクを交換したおかげで劇的にいいです。ただ、まだ少々残るので、スタビブッシュを次は替えて見よう。とにかく、やれた感のあったクルマがシャキッとしました。