ステージア プラグホールのオイル漏れ修理

プラグ交換時に3番、6番のプラグホールのオイル漏れ。6番はトプトプ状態。ロッカーカバーのガスケットを交換すればいいのだが、プラグホール部分のみの部品設定はなく、ロッカーカバーASSYになってしまう。プレサージュでも同じところがASSYだった。どうも、日産車はこの手の部品をコストダウンのためかASSY設定が多い。このクルマはダブルヘッドだから二つ買うと27,930円+29,900円+税という高額部品。とても買えない。するとyoutubeに他車部品の流用事例を発見。ここを参考に部品を用意したので交換します。

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エアクリーナーからのダクト、スロットルボディー、周辺の配管、廃線を外してサージタンクの上半分を外します。予想はしていましたが、サージタンクはカーボンびっしり。

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インテークもカーボン山盛りです。

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エンジンフォーミングクリーナーと真鍮ブラシで掃除した後、さらに灯油で洗います。

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さて、プラグホールのガスケットですが、一体成形されて埋め込まれています。スチールの円枠にちょうどオイルシールと同じスプリングで締め付けがされていますが、リップ部はもう固くて弾力がなく、オイルを封じられません。リューターに小さなディスクを付けて円枠を切断し、

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プライヤーでねじり抜いていきます。

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ガスケットはsuzuki 11179-71C01互換のSanwa OR204

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これを液ガス併用で埋め込みます。

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これは周囲のガスケット。こちらはまだ弾力が残っていました。エンジン内部はオイル管理もよく、いい状態です。

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配線配管が邪魔で取りにくく入れにくかったですが、ガスケットが落ちないようにマスキングテープで半固定したりしながら、設置してトルクレンチで締め付けます。

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EMANUAL ONLINEでマニュアルを購入し指定トルクを確認します。

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右バンクの方が配管・配線が入り組んでいてやりずらく、左バンクの方がやりやすいです。

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インテークマニホールドもできるだけ掃除しました。両バンクできたので、逆順に組んでいきます。掃除と交換に時間がかかったので、組むのは早いです。

組み上がったところでテストすると・・・

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警告灯点灯!

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4つのエラーコードが出ました。P1135, P0345が二つ、P1320。一旦消去するとP1320は出なくなりました。P0345はBANK2のカム角センサーです。

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カム角センサーはエンジンのバルクヘッド側です。

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そして、この矢印の下。一旦、スロットルボディーを外しました。案の定、コネクタの付け忘れです。

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エラーコードもなくなりましたので、急速TAS学習をして修理完了!

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それにしても時間がかかりました。たかがプラグホールのガスケット交換なのですが、そこに行き着くまでの脱着作業が多い。これがV型エンジンのメンドウなところ。直列だったら、こうはならないでしょう。一日目3時間、二日目6時間。かなりの作業量・・・そして、この車、ボンネットが長いので、上半身を前に伸ばした姿勢での作業が続き腰にきます。それでもどうにか修理完了でよかったです。