自宅サーバーの構築始まりは、複数使うパソコンでデータを一括管理しないと扱いきれなくなってきたからだった。
初めは古いパソコンを一台使ってはじめてみたが、音がうるさい、電気を食う、熱を発するとあまりいいことがなかった。そんな中で見つけたのがネットワークハードディスク。初期の頃のもので、転送速度が遅く、実用にはならなかった。それが100BASETのネットワーク規格に準じるものが出てきたあたりから、実用的になってきた。さらにホームページサーバーとしてもカスタマイズできる「玄箱」をベースに移行。この時に出会ったがdebian Linuxである。ちょっとばかり勉強してみようと一番使われているFodra Core Linuxも使ってみたが、サーバーに使うにはデスクトップ環境もいらず、堅牢と言われるdebianに落ち着いている。
マシンは東芝のEquiumのSシリーズが一番よい。このマシン、ノートパソコンをデスクトップ仕立てにして3.5インチのハードディスクを組み込んだものである。似たマシンにdellのSX260などがあるが、こちらは2.5インチのハードディスクで若干割高になる。音もハードディスクの回る音だけ、ノートパソコンと同じ60WのACアダプタで駆動。省電力・省発熱・省騒音の優秀なマシンだ。ティッシュボックスと比べて、小ささがわかるだろうか。
職場で一台稼働してきたが、家族写真などの共有のために自宅にも一台置くことにした。ヤフオクで購入したマシンは3,300円。余っていた160Gのハードディスクを組み込んだ。
■準備
http://www.debian.or.jp/
debian JP projectからdebianをダウンロードし、CDに焼き付け、インストールの準備をする。
■インストール
ほんの自分のメモ書き程度。
1. インストールCDから起動
次々に指示されることに従ってインストール。
2. アップデートをかける。これでシステム関係がアップデートされる。
debian Linuxでは、ネットワークでソフトをインストールするが、apt-get またはaptitudeというコマンドを使う、この二つは微妙に違うらしいが、混用を避ければいいらしいので、aptitudeを使っている。
aptitude updateでインストール情報をアップデートし、
aptitude upgradeでソフトをアップデートする。
aptitude installでインストールをし、
apatiude removeでアンインストールをする。
ここではカーネル(基本システム)をアップデートする。
3. 日本語システムの導入
aptitude install kon2
4. SSHのインストール
aptitude install ssh
5. netatalk (Apple Talk serverのインストール)
aptitude install netatalk
6. netatalkの設定
/etc/netatalk/AppleVolume.defaul
の最終行に共有するディレクトリーのパスと共有名を記す。
7. アドレスの固定
/etc/network/interfaces
の記述を次のように書き換える。
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.1.2
network 192.168.1.0
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.1.255
gateway 192.168.1.1
■これで一応、AppleTalkサーバーの完成。